薄い生地をミシンで縫うと、縫い目がつれたり、縫ったところが少し縮んだりすることがあります。
薄い生地といっても、比較的縫いやすいものもあれば、シフォンのように薄くてやわらかく、縫いにくいものもあります。
私は薄い生地を縫うときは、生地に合った針や糸を使い、試し縫いをしながら糸調子などを調整しています。
この記事では、薄い生地をミシンできれいに縫うために、私が普段気をつけていることを紹介します。

薄い生地に合ったミシン針と糸を使う
まずは、生地の厚さに合ったミシン針と糸を使います。
ミシン針
薄い生地には、細めのミシン針を使います。
私は薄地を縫うときは、9号のミシン針を使うことが多いです。
生地に対して針が太すぎると、針穴が目立ったり、生地を傷めたりすることがあります。
ミシン針の種類や選び方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

ミシン糸
薄い生地には、細めのミシン糸を使います。
私は薄地を縫うときは、90番のミシン糸を使うことが多いです。
ただし、薄い生地なら必ず90番というわけではありません。生地によっては60番でも問題なく縫えるので、生地の厚さや風合いに合わせて選ぶとよいと思います。
ミシン糸の種類や選び方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

私は縫い目の長さを2.5くらいにしています
薄い生地だからといって、極端に細かい縫い目にする必要はないと思います。

生地によって縫い上がりは変わるので、端布で試し縫いをして、縫い目がつれていないか、縫ったところが縮んでいないかなどを確認します。

糸調子を少しゆるめる
薄い生地を縫うときは、普通地よりも糸調子を少しゆるめると、きれいに縫いやすくなることがあります。
私は職業用ミシンを使っているので、薄地を縫うときは、上糸と下糸の糸調子を普通地のときよりも少しゆるめています。
下糸は、ボビンを入れたボビンケースを糸で吊り下げたとき、普通地のときよりも軽く糸が引き出されるくらいを目安にしています。
ボビンをミシンにセットしたら、端布で試し縫いをします。
そのあと、縫い目を確認しながら上糸の調子も少しずつゆるめ、上下の糸調子のバランスを合わせます。

どのくらいゆるめるかは、生地や糸によっても違うので、決まった数値ではなく、実際の縫い目を見ながら調整しています。
家庭用ミシンの場合
家庭用ミシンは機種によって糸調子の調整方法が異なり、下糸の調子を自分で変更することを前提としていないものもあります。
そのようなミシンで、薄い生地の縫い縮みやつれが気になる場合は、無理に下糸の調子を変えず、次に紹介する薄紙を敷いて縫う方法を試してみるのもよいと思います。
特に縫いにくい薄地は、薄紙を敷いて縫う
比較的扱いやすい薄地なら、針や糸、糸調子などを合わせることで、そのままきれいに縫えることも多いと思います。
一方、シフォンのように薄くてやわらかい生地では、糸調子を調整しても、縫い縮みやつれが気になることがあります。
そのようなときは、ハトロン紙などの薄い紙を布の下に敷いて、一緒に縫う方法があります。
ハトロン紙などを縫う部分に合わせて細長く切り、布の下に敷いて、そのまま布と紙を一緒に縫います。

薄紙を敷くことで生地が安定し、縫いやすくなります。
縫い終わったら薄紙を取り除く
縫い終わったら、薄紙を取り除きます。
私は、縫い目に定規を当てて、紙を切るようにして取り除いています。

紙を強く引っ張ると生地や縫い目に負担がかかるので、少しずつ取り除きます。
薄い生地だからといって、いつも薄紙を使う必要はないと思います。
ローンなど、そのまま問題なく縫える生地なら私は薄紙を使わずに縫っています。試し縫いをして、縫い縮みやつれが気になるときに取り入れる方法のひとつです。
シフォンやオーガンジーなど、薄く透ける生地の裁断や縫い代の始末については、こちらの記事で紹介しています。

本番を縫う前に試し縫いをする
同じ「薄い生地」でも、厚さやハリ、やわらかさなどはそれぞれ違います。
そのため、私は本番を縫う前に、実際に使う生地の端布で試し縫いをしています。
試し縫いでは、針や糸が生地に合っているか、縫い目がつれていないか、縫った部分が縮んでいないかなどを確認します。
問題なく縫えていれば、そのまま本番を縫います。
つれや縫い縮みが気になる場合は、糸調子などを少しずつ調整します。それでも縫いにくい生地では、薄紙を敷いて縫う方法を試してみるとよいと思います。
まとめ
薄い生地をきれいに縫うためには、生地に合ったミシン針や糸を使い、実際の生地で試し縫いをしながら調整することが大切です。
私は、縫い目の長さを2.5くらいにして、薄地を縫うときは上下の糸調子を普通地よりも少しゆるめています。
また、シフォンのように特に薄くて縫いにくい生地では、布の下に薄紙を敷いて縫う方法もあります。
薄地だからといって、すべての対策が必要なわけではありません。まずは端布で試し縫いをして、その生地に必要な調整をするとよいと思います。

