シフォンやオーガンジー、ジョーゼットなどの透ける布地は、薄くて動きやすいため、裁断やミシン縫いが難しく感じることがあります。
また、布地が透けるため、縫い代の始末や接着芯の選び方にも少し工夫が必要です。
この記事では、透ける布地を扱うときの、裁断・接着芯・ミシン縫い・縫い代の始末などについて、私が普段行っている方法をまとめます。
布地によって扱いやすさは異なりますので、ひとつの方法として参考にしていただけたらと思います。
「透ける布地」とは?
オーガンジー、シフォン、ジョーゼットなどを想定しています。
布地ごしに向こう側が見えるような薄い布地です。
布地によって、透け感や扱いやすさは違ってきますので、その都度、どのように縫うかをきちんと決めてから裁断すると良いでしょう。
針と糸について
針、糸ともに、薄地に合ったものを使用します。
手縫い針:9番
ミシン針:9番
しつけ糸:絹しつけ糸、または、ロックミシン糸(#90くらい)
ミシン糸:薄地用ミシン糸(#90)
※私は、手縫いでまつり縫いをする場合も、ミシン糸(薄地用)を使っています。
接着芯について
接着芯を貼る場合は、薄地用のものが使いやすいと思います。
作りたいデザインによって、貼る場所を決めます。
ソフトな感じに仕上げたい場合は、芯を貼らないという選択肢もありだと思います。
芯を貼ると風合いが崩れてしまう場合は、芯の代わりにオーガンジーを使っても良いでしょう。
布地と接着芯との相性によっては、「モアレ」と呼ばれる縞模様が出てしまう場合があります。
事前に試し貼りをして、芯を貼ったときの様子、雰囲気などを確認しましょう。
裁断について
薄くて動きやすい布地は、裁断のときにずれやすいため、私はハトロン紙(製図用紙)を布地の下に敷き、一緒に裁断しています。
①作図をしたものに縫い代の線をシャーペンで濃いめに書きます。
この時、切替え線などで複数のパーツが接している場合などは、別紙に出来上がり線を写してそこに縫い代の線を書くと良いです。
また、作図上「わ」の部分は、反転して写し、「わ」を開いた状態のパターンにしておくと良いです。
②付けた縫い代の線の外側で、余裕を持たせて紙をカットし、パターンとします。
③机の上に、②で準備したパターン→布地の順に重ねてまち針でとめます。

④縫い代の線で、ハトロン紙と布地を一緒に切ります。

⑤ダーツなどの印をつけたいところは、透けて見えるパターンの線を見ながら、布地だけをしつけ糸でゆるめに縫って、縫い印とします。
ミシンのかけ方
薄地では糸調子をやや弱めにすると落ち着く場合があります。
私は職業用ミシンを使っているため、必要に応じて上下の糸調子を調整しています。家庭用ミシンでは、まず上糸調子を調整し、残布で試し縫いをして確認するとよいでしょう。
ミシンで縫うときは、布とミシンの針板の間に細く切ったハトロン紙をはさみ、一緒に縫うのもおすすめです。

ハトロン紙は、パターンを作ったときに余ったものや、裁断後に切り落としたものを使えば十分です。
私は、長さ30~40cmくらいでたくさんミシンの横に準備しておいてから縫っています。
布地と一緒に縫ったハトロン紙は、定規をミシンの縫い目に当てて丁寧に切って、外します。
ハトロン紙を敷いて縫うのが初挑戦の方は、事前に余り布で練習してみると感覚をつかめると思います。
縫い代の始末について
表から見て縫い代の始末まではっきりと見えないくらいの透け感であれば、ロックミシンで良いと思います。
表から見て透けて見える場合は、袋縫いや包み縫いで始末すると良いでしょう。
=袋縫い=

=包み縫い=

まとめ
シフォンやオーガンジーなどの薄く透ける布地は、普通の布地に比べると、裁断やミシン縫いに少し手間がかかります。
特に、接着芯や糸調子などは布地との相性もありますので、本番前に端切れで試しておくと安心です。
裁断するときにハトロン紙を使ったり、透け方に合わせて縫い代の始末を選んだりしながら、布地に合った方法を探してみてください。


