裾や袖口の始末には、三つ折り がよく使われます。
どんな仕上がりにしたいか、どんな素材なのか、その時に合わせて三つ折りを使い分けていくといいです。
今回は、三つ折りの考え方や、ちょっとしたコツなどをまとめていきたいと思います。
基本の三つ折り
ステッチ幅(出来上がり線からステッチまでの距離)が出来上がり線から1cm以上ある場合に使えます。
ステッチ幅を3cmにしたいときは、縫い代は4cmつけます。
ステッチ幅を4cmにしたいときは、縫い代は5cmです。
8mm折るところは、いつも同じで、8mmです。
くわしい手順は、下のとおりです。
向こうが透けて見えるような布地の場合は、折り返した部分が透けて見えてしまうので、この方法は使いません。
そういう布地は、次の「完全三つ折り」を使いましょう。
完全三つ折り
折り返す部分が2等分で考えられるので、
もっともイメージしやすい三つ折りではないでしょうか?
くわしい手順は、下のとおりです。
細い三つ折り
きれいに仕上げるためには、きれいにアイロンをかけることがポイントですが、
ステッチ幅が細い三つ折りは、アイロンをかけるのが難しいと思います。
私は、次のようにやっています。
へらで跡をつけるのですが、このとき、やわらかい物の上でやるとうまく跡がつくので、
大きくカットしたシーチングを折り畳んで、下に敷いています。
透明の方眼定規で布端からの距離を測りながら、跡をつけていきます。
「方眼定規」については、コチラでも書いています。
「へら」はお裁縫道具に入っているアレです。
クロバー へら 31-301|ヘラ ソーイング用へら 裁縫道具 ソーイング道具 洋裁道具 Clover 小学校 学校教材 印つけ |
私は、「へらルレット」という道具を、へらのかわりに使っています。
使いやすいのでオススメの道具です。
細い三つ折り~薄い布地の場合~
へらで跡がつかない、アイロンもよくかからない、
・・・そんな布地を細い三つ折りにしたいときは、一本ミシンをかけると良いです。
くわしい手順は下のとおりです。
1本目の端ミシンが気になる場合は、三つ折りミシンをかけたあとにていねいに取り除きましょう。
まとめ
構造を立体的に考えることができると、グンとレベルアップできます。
これは、人によって苦手な場合もあるので、日々、練習していくことが大切です。
「三つ折り」の構造をつかんで使い分けることは、立体的な考え方の基本のひとつです。
ぜひ、参考にしてみてください。