厚い生地をミシンで縫うときのコツ|段差やステッチをきれいに縫うには

デニムや厚手のウールなどをミシンで縫うときは、普通地とは違った縫いにくさがあります。

特に、生地が何枚も重なるところでは、布がうまく送られなかったり、縫い目が細かくなってしまったりすることがあります。

また、厚手のデニムなどに太い糸でステッチを入れる場合は、糸調子を合わせるのが難しいこともあります。

今回は、厚い生地をミシンで縫うときに、私が気をつけていることや、普段行っている工夫について紹介します。

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生地に合ったミシン針と糸を使う

厚い生地を縫うときは、生地の厚さに合ったミシン針を使います。

普通地には11番、厚地には14番や16番などが目安になりますが、生地の種類や重なり具合によっても適した針は異なります。

細い針で無理に厚い生地を縫うと、針が曲がったり折れたりすることもあるので注意が必要です。

ミシン糸についても、厚い生地だから必ず太い糸を使うというわけではありません。

縫う生地や用途に合わせて、糸の太さを選ぶようにしています。

 

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縫い目を少し長めにする

厚い生地を縫うときは、縫い目を少し長めに設定すると、きれいに縫えることがあります。

縫い目が細かすぎると、生地が進みにくくなったり、縫い目が詰まって見えたりすることがあります。

私は、厚地を縫うときには、縫い目の長さを3.0に設定することを基本にしていますが、生地の厚さや縫う場所によって調整しています。

実際に縫う前に、端切れで試し縫いをして確認するとよいと思います。

 

段差のあるところは押さえを水平にする

厚い生地を縫うとき、特に縫い始めなどで押さえの後ろが下がってしまうと、布がうまく送られず、縫い目が細かくなったり、同じところで針が進んでしまったりすることがあります。

押さえの後ろが下がって斜めになっています

このようなときは、押さえの後ろに布を挟んで、高さを調整しています。

私は、残布を何回か折って厚みを合わせ、押さえの後ろに挟むことが多いです。

また、たとえば右前端を縫っているときには、左前端を押さえの後ろに挟んで、高さを合わせることもあります。

押さえが比較的水平になり、布を送りやすくなります

特別な道具を使わなくても、手元にある布で対応できます。

ただし、後ろに挟んだ布を誤って縫い込まないように注意します。

 

縫い代が重なるところは厚みを減らす

厚い生地では、縫い代が何枚も重なる部分が特に縫いにくくなります。

そのようなところは、縫い代が重ならないように倒すなどして、厚みを減らします。また、角の部分では余分な縫い代を切り落としておくと、きれいに仕上がります。

縫う場所や仕立て方に合わせて、できるだけ厚みが重ならないように工夫するとよいと思います。

 

太い糸でステッチを入れるときは糸調子に注意する

デニムなどに太い糸でステッチを入れるときは、普通のミシン糸で縫うときよりも、糸調子を合わせるのが難しくなることがあります。

縫うことはできても、思ったようにきれいなステッチにならないこともあります。

デニムに太い糸でステッチを入れたところ

太い糸を使うときは、糸の太さに合った針を使い、上糸と下糸のバランスを確認しながら糸調子を調整します。

ステッチの裏側はこのようになっています。

糸調子は、生地の厚さや糸の種類によっても変わるので、本番と同じ生地を同じ枚数に重ねて、試し縫いをしてから縫うようにしています。

 

職業用ミシンで使っている「マジックカケ」

私は、職業用ミシンに「マジックカケ」というパーツを取り付けています。

マジックカケ。上糸を通す部分がひとつ増えています。

上糸を通す場所を増やすためのパーツで、太い糸でステッチを入れるときには、糸調子をとるのに多少役立っているように感じます。

ただし、これを取り付ければ必ずきれいにステッチが入るというものではありません。

価格も安くはないので、厚い生地を縫うために必要な道具というわけではありませんが、職業用ミシンで厚地やデニムをよく縫う人には、選択肢のひとつになると思います。

 

厚い部分は無理に縫い進めない

生地が何枚も重なるところでは、ミシンの速度を落として、ゆっくり縫うようにしています。

特に厚い部分では、必要に応じて、はずみ車を手で回しながら一針ずつ進めることもあります。

ただし、針が通りにくいところを無理に縫い進めると、針が曲がったり折れたり、ミシンに負担がかかったりすることがあります。

針が通らないほど厚い場合は、無理に縫わないことも大切です。

 

厚手のデニムは家庭用ミシンでは難しいこともある

家庭用ミシンでも、ある程度の厚さのデニムを縫うことはできます。

ただ、厚手のデニムになると、生地が何枚も重なる部分や、太い糸でステッチを入れるところは、きれいに縫うのが難しくなることがあります。

ミシンによって厚地への対応力は異なりますが、家庭用ミシンで厚手のデニムを縫うことは、あまりおすすめしていません。

職業用ミシンでも、厚い生地に太い糸でステッチを入れるのは、簡単ではないと感じています。

針が通って縫えることと、きれいに仕上がることは別です。

使っているミシンの性能も考えながら、無理なく縫える厚さの生地を選ぶことも大切だと思います。

 

まとめ

厚い生地をミシンで縫うときは、針や糸を生地に合わせるだけでなく、縫い目の長さや段差にも気をつける必要があります。

特に、押さえが斜めになってしまうところでは、後ろに布を挟んで水平にするだけでも、縫いやすくなることがあります。

また、太い糸でステッチを入れる場合は、糸調子を確認しながら試し縫いをすることが大切です。

厚い生地は、使っているミシンで無理なく縫えるかどうかを見極めることも大切だと思います。

 

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