ポケットの角や衿先などがカーブになっているとき、なかなか思う通りに縫えない、ということはありませんか?
なめらかなカーブに、そして左右対称になるように縫うために、ふだん私がしていることをいくつかご紹介したいと思います。
カーブはいろいろな場合があると思いますが、そのときの状況に合わせて、参考にしていただけたら、と思います。
厚紙で型を作る
カーブをきれいに作るためには、きっちりアイロンをかけることが大切になってきます。
なので、アイロンをかけるときに使う型を厚紙で作っておきます。
インナーやストッキングを買ったときに、台紙として入っている厚紙でOKです。
私はいつも、この類の厚紙は捨てずに、洋裁道具の棚にストックしてあります。
パターンを書いたら、カーブの部分のみで良いので、厚紙に写し取ります。
厚紙の上に、パターンを裏返しに重ねて、透けている線を見ながら、パターンの裏面から出来上がり線をなぞります。
すると、厚紙側に線がうつります。
線がうつったら、その線で厚紙を切っておきます。
針目を小さくする
カーブをミシンで縫うときは、縫う線のカーブを水性チャコペンで下書きしておくといいです。
ミシンの針目は小さくしましょう。
普段の針目の大きさのままだと、カーブがカクカクしてしまいます。
下書きした水性チャコペンの線をはずれないように、ていねいにミシンをかけましょう。
縫い代をカットする
ミシンで縫えたら、縫い代を 7mmくらいにカットします。
さらに、カーブの部分の縫い代を返しやすいように下の赤線のようにカットします。
縫い代にぐし縫いミシン
カーブの縫い代に、ぐし縫いミシンをかけます。
厚紙の型を使ってアイロンをかけるときに、うまくカーブをつくるためにミシンをかけておきます。
下のイラストを見てください。
縫い始めは返し縫いで縫いとめて、縫い終わりは糸を残しておきましょう。
アイロンをかけるときに、縫い残した糸の1本をひっぱってカーブを形作ります。
カーブにアイロンをかける
厚紙で作った型をカーブの出来上がりに合わせて置き、ぐし縫いミシンの1本を引っ張ります。
厚紙の型に合わせてカーブを作り、しっかりとアイロンをかけましょう。
まとめ
一つ一つの作業をていねいに行うことがきれいな仕上がりにつながります。
カーブに自信をつけて、ワンランクアップの洋服作りを目指しましょう!