ダーツ は、洋服を立体的に形作るために入れるものです。
ウエストの近くや、胸の近くにあるダーツを見たことがある人は多いと思います。
今回は、そんなダーツをきれいに仕立てるために、私がふだんやっているやり方をご紹介したいと思います。
ダーツとは
人の体には、ふくらんでいるところや、へこんでいるところがありますよね。
そういう部分に合わせて、立体的に形作るために入れるのがダーツです。
一般的には、バストはまわりよりふくらんでいて、
ウエストはまわりよりへこんでいます。
へこんでいるところの布をつまむと、体によりフィットします。
そのつまんだ部分がダーツになります。
印のつけ方
裁断のとき脇線などに入れる合印は、縫い代に2~3mmくらい切込みを入れて「ノッチ」としますが、
ダーツは、内側に入ってきているので、ノッチ(切込み)で印を入れることができません。
チャコなどで印をつける方もいると思いますが、
私は、「切りじつけ」をするようにしています。
多少手間がかかっても、やはりこれが一番きれいに仕上がると思っているからです。
切りじつけは、裁断して、パターンをつけた状態で行います。
ダーツの位置にそって、しつけ糸2本どりで縫って印をつけていきます。
下の図を見てください。
ダーツの先端は、こんな風にします。
裏から見ると、こうなっています。
ダーツの先端(ダーツ止まり)が「T字」のようになるようにします。
ダーツの線の左右で、同じような高さの位置ですくって縫うようにすると、このあとミシンで縫うときに便利です。
次に、今縫ったところの、間に渡っているしつけ糸を真ん中あたりでカットします。
ここまで出来たら、しつけ糸が取れないように注意しながら、ていねいにパターンをはずします。
次に、布をそ~っと1枚めくりあげたときに見えてくる糸をカットします。
すべて切れたら、またもとに戻して、今度は、上に出ている糸を短くカットします。
これで、切りじつけは終わりです。
おつかれさまでした!
縫い方
切りじつけで付けた印で合わせて、ミシンで縫います。
ダーツの先端(ダーツ止まり)は返し縫いをしないで、糸を残してカットします。
残した糸は、2本まとめて縫い針にとおして、ダーツの先端(ダーツ止まりの位置)で玉止めしてとめます。
そして、そのままミシンの縫い目に糸をからげて(1~2cmくらい)、糸をカットします。
ミシンの縫い目に絡げるときは、針の頭から通すとやりやすいですよ。
ミシンで縫ったあと、良さそうなら切りじつけのしつけ糸は取ってしまって構いません。
先端で玉止めする前が取りやすいと思います。
毛抜きなどを使って、生地を傷めないようにていねいに取り除きましょう。
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ダーツの縫い代は、アイロンでどちらかに倒します。
倒す方向は、その人の考えによっていろいろあるかもしれませんが、
私は、
縦方向のダーツの縫い代は、中心側に
横方向のダーツの縫い代は、下側に
倒しています。
まとめ
いろいろ縫えるようになってくると、少し体にフィットした服も作りたいときがあると思います。
パターンにダーツが入っていても、恐れることなく、挑戦していくと楽しみが広がりますよ。
ぜひ、参考にしてみてください!