パターンができたら仮縫いをしてみよう!シーチングを使う仮縫いのやり方

洋服を作って着てみたら「アレ?思ったのと違う」と思ったことはありませんか?

 

平面で洋服の製図を考えるとき、丈やゆとり感、デザイン線などは、だいたいの予想をつけて書いています。

経験が多ければ多いほど「こうすれば…こうなる」というふうに結び付けられるポイントが多くなります。

 

しかし、そうして考えたパターンも100%ということは無く、実際に縫ってみて確かめる作業をするものです。

これが『仮縫い 』です。

 

今回はこの『仮縫い』の方法についてまとめてみたいと思います。

 

本番の布地を使って行う仮縫いもありますが、

私はシーチングを使った仮縫いをおすすめしています。

 

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仮縫い前にすること

パターンの準備

仮縫いをした後に直すこともあるので、まだこの段階では縫い代はつけません。

交差するなどして、複数のパターンが重なっていても大丈夫です。

 

シーチングの準備

仮縫い用シーチング」という布が売っているので、これを準備しましょう。

仮縫い用シーチングにはいくつか種類があり、厚みも何種類かあります。

本番に使用する布地に合わせて選べばよいと思いますが、

私は、自分の服の仮縫いは<薄地>のものを使うことがほとんどです。

 

仮縫い用シーチング生地 生成 10mカット 196931 薄地

仮縫い用シーチング生地 薄地(196931) 10mカット 生成 (H)_ki_

 

準備したシーチングは、大きいままだと扱いにくいので、パーツごとの分量に切り分けておくと良いです。

 

すべてのシーチングにていねいにアイロンをかけましょう。

まず、全体にスチームアイロンをかけてから、

布目を整えながらアイロンをかけていきましょう。

 

シーチングの裁断

①シーチングの中央に縦に線を入れます。

 

②作図したパターンの上にシーチングを置いてパターンを写し取ります。

シーチングごしにパターンの線が透けて見えますので、それをシャーペンで写します。

 

中心が「わ」の場合は、①でひいた線に中心を合わせてシーチングをパターンの上に置きます。

このように写し取れます。

中心が「縫い目」の場合は、①でひいた線から3cm程度離したところにパターンの中心を合わせて置きます。

このように写し取れます。

 

出来上がり線のほかに、バストライン、ウエストライン、ヒップライン、袖付けの合印なども写しましょう。

 

③反対側にも写し取ります。

まずシーチングを①でひいた線で折ります。

そして、間に両面チャコペーパーをはさみ、ルレットで全ての線をなぞっていきます。

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特に理由がなければ、袖は片方でも良いと思いますので、袖は1枚だけ準備すればOKです。

 

④縫い代をつけてシーチングをカットします。

少し多めに縫い代をつけて、シーチングをカットしましょう。

はぎ目・袖付け・切替え線などは1.5~2cm程度、裾は6cm程度で良いと思います。多めにつけた縫い代は、試着・補正のときにずらせる分量です。 

   

シーチングの縫合せ

裁断したシーチングを縫っていきます。

 

形が分かればよいので、全て本番のとおりに仕立てる必要はありません。

衿やカフスなどは、実際には表と裏がありますが、仮縫いでは表だけで大丈夫です。

ロックミシンなどで布端を始末する必要もありません。

 

シーチングは出来上がりの線でカットすることはしません。

ノーカラーの衿ぐりなどは、出来上がり線をわかるように表面にはっきり書いておきましょう。

裾や袖口などは、出来上がり線でアイロンで折るか、ステッチで縫いとめましょう。

 

試着した後に直すことがあるので、ミシンの針目は大きめが良いです。

 

袖は、縫いやすくするために、袖山の縫い代に1列でも良いのでぐし縫いをしておきましょう。

袖付けは、シーチングの場合は手縫いの方がきれいにつく気がするので、私は手縫いで細かめに縫うようにしています。

 

試着

縫い合わせたものを実際に着てみましょう。

 

ブラウスなら、ブラウスのように、

ジャケットなら、ジャケットのように、

実際に着るときと同じようなインナーを着て行います。

 

着てみたら、着心地はもちろん、鏡で見て全体の見た目も確認しましょう。

 

もし直したいところがあったら、縫い目を一旦ほどいて縫い直してみます。

直したところは、元の作図の線に対してどこをどのくらい直したのかを確認して、作図を直しましょう。

 

まとめ

仮縫いをすると、全体のイメージをつかむことができますので、

「出来上がりがよくわからないまま縫い進める」ということがありません。

 

全体の構造をつかむこともできますので、

縫う工程の理解にもつながると思います。

 

特に、体にフィットした服などは、仮縫いをしてサイズ感を確認しておくことをオススメします。

 

ステップアップにつながる仮縫いの仕方をマスターしましょう!

 

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