縫い代の裁ち端の始末には、いろいろなやり方があります。
今回は、その中から、ロックミシン、ジグザグミシン、端ミシン、袋縫いの4つをご紹介します。
使用するミシンや素材などによって使い分けていきます。
ロックミシン
ロックミシンは布端をかがるためのミシンです。
2本針のロックミシンは、出来上がり線の縫合せと端かがりを同時にでき、縫い目に伸縮性があるのでニットの縫合せにも使用できます。
今回は、縫い代の始末として布端をかがるときの話なので、針は1本にして3本の糸で使用します。
ロックミシンは縫い合わせる前にかけても良いし、縫い合わせてからかけても良いです。
メスが付いていて余分な縫い代を裁ち落としながら縫えますが、基本的には、ほとんど切り落とさないように、メスが布端をわずかにかすっていくようにかけると良いでしょう。
縫い合わせてからロックミシンをかける場合は、メスで切りたくない部分を誤って切り落とさないように注意しましょう。
難しい部分は、メスを固定し(切れない状態にして)作業すると良いでしょう。
ジグザグミシン
ジグザグミシンは、家庭用ミシンで縫い模様を選択して縫うことができます。
布端ぎりぎりにジグザグミシンをかけていっても良いのですが、
オススメは、ジグザグミシンをかけた後に、縫い目のきわから切り落とすやり方です。
縫い目の糸を切ってしまわないように注意しましょう。
薄い布地は、うまくジグザグミシンがかからないので、
端を折って、折り山にジグザグミシンをかけると良いです。
その後、縫い目のきわから余分を切り落とします。
端ミシン
端ミシンはほつれにくい布の始末に使います。
ただし、厚手の布には向いていません。
縫い代の端を折り、折ったところにミシンをかけます。
見返し奥の縫い代始末に使用されているのを多く見かけます。
袋縫い
袋縫いは薄手で透ける布や、ほつれやすい布の始末に向いています。
布地を外表に合わせて第一ミシンをかけ、その縫い代を包み込むように中表にして出来上がり線に第二ミシンをかけます。
袋縫いの幅は5mm程度に仕上げるのが良いと思います。広くても1cmくらいまでにした方がよいでしょう。
まとめ
縫い代の始末は、「絶対にこの始末にしないといけない」というものではありません。
使う布地や作るアイテムなどに応じて、適した方法をご自分なりに選んでいけば良いと思います。
・よりきれいに
・より効率的に
・より簡単に
などのうち、何を優先したいかによっても変わってくると思います。
裁断後に余った布地を使って、練習してイメージをつかんでから、本番を縫うと良いと思います。
ぜひ参考にしてみてください。