洋裁の経験がほとんどない方は、まずは、簡単なスカートから作ってみるのがおすすめです。
今回は、ウエストにゴムを通して作るギャザースカートのつくり方を紹介したいと思います。
パターンの準備
作図はとても簡単なものです。
以下のように長方形を書きましょう。
前スカート・後ろスカートとも同じパターンを使います。
出来上がりの丈は60cmにしています。
これは、身長158cmの人で、だいたいひざが隠れるくらいです。
ロング丈が好きな人は80cmくらいにしても良いでしょう。
上の作図が書けたら「ぬい代」をつけます。
下の図を参考に、まわりに線を書きましょう(赤線のところ)。
「わ」のところにはぬい代はつけません。
かけたら、ぬい代の線(一番外側の線)でパターンを切りましょう。
材料の準備
布地
布を買いに行きましょう。
必要量は「(スカート丈+ぬい代分)×2」cmです。
たとえば、60cmの丈にした場合は、
(60+7.5)×2=135cm
ですから、余裕を持って、1.5メートルで良いでしょう。
110cm幅の布を1.5メートル購入しましょう。
ロング丈にして、80cmにした場合は、
(80+7.5)×2=175cm
ですから、
110cm幅の布を1.9メートル購入しましょう。
ミシン糸
ミシン糸は、使う布地によって使う太さが変わるのですが、
ギャザースカートに使うような布地だったら、「普通地用」で良いでしょう。
「#60」と表示があるミシン糸が普通地用です。
売り場には糸の見本帳がありますから、布地に合う色を確認して購入しましょう。
ゴム
ウエストに通すゴムが必要です。
3cm幅のものを使います。
自分のウエストの寸法+数cmの長さで準備しましょう。
裁断
使いたい布が綿または麻の場合は、「水通し」をしてから使いましょう。
布を縦半分にたたみます。折っているところを「わ」といいます。
パターンの「わ」のところをここに合わせておきます。
パターン内の矢印の記号は「布目線(または地の目線)」という記号です。
布地のたて糸と布目線が平行になるようにパターンを置きます。
パターンにはぬい代が付いていますので、パターンぴったりで布地をカットします。
同じパターンで「前スカート」と「後ろスカート」の2枚を裁断します。
縫い方
①両脇の布の裁ち端にロックミシンまたはジグザグミシンをかけます。
ロックミシンをかける場合は、布端をほとんど切り落とさないように注意してかけましょう。
②脇を中表に合わせてまち針でとめて、端から1.5cmのところを上から下までミシンで縫います。
ミシンの天板に、マス目と数字が書いてあると思います。
これは針からの距離です。
天板上の「15mm」のところに布の端を合わせて縫うと、縫い代1.5cmで縫えます。
最初と最後は返し縫いをして縫いとめましょう。
このとき、片方の脇は、ゴムの通し口を縫い残しておきます。
③脇のぬい代をアイロンで割ります。
④裾をアイロンで三つ折りに折り目をつけてからミシンで縫います。
最初に端から3cmのところに折り目をつけて、次は布端をその折り目に合わせて折ると、1.5cmの三つ折りになります。
⑤ウエストは上から1cmのところと4.5cmのところにアイロンで折り目をつけてから、三つ折りにしてミシンで縫います。
⑦ゴムの通し口からゴムを通します。
ゴムの長さは、まずウエストと同じ長さ+縫い代2cmの長さで通して、
端を2cm重ねた状態でしつけ糸で縫っておいて、試しに着てみましょう。
もう少しきついほうがいい場合は、ゴムをひっぱって短くして縫いましょう。
長さが決まったら、ゴムを重ねたところをミシンで縫ってとめます。
最後にゴム通し口を手でまつってとめて、完成です!
まとめ
ベーシックなスカートですが、
ひとつひとつの行程をていねいに行うことが、よりきれいに仕立てるコツです。
スカート丈を変えることで、違った雰囲気になりますし、
使う布地を変えることで、どの季節にでも着られるスカートです。
ぜひ作ってみてください!