子ども服原型のかき方<11歳くらいまで>旧文化式原型

婦人服原型と同じように、子ども服にも、様々な原型が存在します。

子ども服を作るときにも、原型があると便利ですよ。

 

お子さんは、成長していく中で、どんどんサイズが変わっていきますので、なるべく簡単な原型が使いやすいと思います。

  

そこで今回は、文化式で以前に使われていた原型のかき方をご紹介します。

 

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必要寸法を採寸

原型をかくために、必要な寸法をメジャーを使って正確に採寸しましょう。

使用するのは「B(バスト)」と「背丈」です。

  

 

基礎線をかく

まずは、下の図のような基礎線をかいておきます。

「B」のところには採寸したバスト寸法を入れて計算しましょう。

左側が後ろ中心、右側が前中心になります。

  

   

後ろ原型をかく

後ろ原型をネックラインからかいていきます。

下のように計算して「ア」と「イ」を求めて、ネックラインをひきましょう。

これらの数値はこの後も使うので、どこかにメモしておきましょう。

  

  

次に下のように3等分し、3等分したところからそれぞれ 0.7 内側にずれた位置に縦線をひきましょう。

  

   

ネックラインの端から下のように肩線をかきます。

ここで出てくる「ウ」の寸法も、後でまた使うのでメモしておきましょう。

  

  

次に、下のようにアームホールをかきましょう。

  

ここまでで、後ろ原型がかけました。

   

前原型をかく

次に前原型をかきます。

先ほど計算した「ア」と「イ」の数値を使って、前ネックラインをかきます。

   

  

前ネックラインの端から、前の肩線をかきます。

「ウ」は、先ほど出てきたものです。同じ寸法をとりましょう。

   

  

下のように、前のアームホールをかきます。

  

  

最後に下の図のように、前下がりをかきます。

また「ウ」が出てきますので、先ほどと同じ寸法をとってください。

  

  

線を結ぶと下のようになります。これで、原型がかけました。

  

   

まとめ

下のように、子ども服原型がかけたと思います。

  

  

原型は、毎回書くものではありません。

一旦書いた原型は、保存しておいて、服の製図をするときは、原型を新しい紙に写し取って製図をしましょう。

原型を作った日にち、バストや背丈の寸法をかき込んでおくと良いですよ。

  

お子さんが成長されて、サイズが変わってきたら、また新しい原型を作りましょう。

  

今後は、今回書いた原型を使った子ども服の作り方もアップしていきたいと思います。

  

では、おつかれさまでした!!

  

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