洋服のパターンをつくるときに、原型を元型として製図をします。
スカートの場合は、タイトスカート の製図をスカート原型として使うことができます。
そこで、今回はタイトスカートの製図のしかたをご紹介します。
採寸をする
タイトスカートの製図をする際に必要なのは、ウエスト、ヒップ、腰丈の寸法です。
メジャーを使って、正確にはかりましょう。はかった寸法はすぐに確認できるようにメモしておくと便利です。
腰丈は、身長158cmの人で18cmと考えてもよいでしょう。
身長±5cmで±1cm程度として設定して良いと思います。
基礎線をひく
まず、下の図のように基礎線をひきます。
このあとスカート原型として使うので、スカート丈は、基準としやすい「ひざ丈」にしておきましょう。
腰丈、H(ヒップ)は自分で採寸した数値を入れてください。
脇線は、真ん中から1cm後ろにずれているので気をつけましょう。
図の中で「HL」と書いてあるのは「ヒップライン」のことです。この線がヒップの位置にくるという意味です。
ウエストラインと脇線をかく
Hにヒップ、Wにウエストの数値を入れてアとイの数値を決めましょう。
アは、H-W=24を基準とします。
例えば、H-W=18cmの人なら、基準と比べて-6cmなので、アは1.0-0.2=0.8cmというぐあいに調節してください。
イの数値はこの後も使うので、分かるようにメモしておきましょう。
ア、イの数値をとって、通る点が決まったら、ウエストの線と脇線をなめらかな線でかきましょう。
ダーツをかく
次にウエストのダーツの位置を決めます。
前後それぞれで、ヒップラインを3等分、前中心で腰丈を2等分して印をつけます。
下の図をよく見て、線を引いてください。一番後ろ側のダーツ位置は0.5cmずれていますので注意しましょう。
次にダーツ分量を計算して、ダーツをかきます。
さっきも出てきたイのほかに、ウの数値も計算しておきましょう。
下の図をよく見て、ダーツを書き入れてみましょう。
余計なところを消してみましょう。こうなっていると思います。大丈夫ですか?
まとめ
書いた製図は、紙から切り離さずにそのまま保管しておき、使うときは、別の紙に写し取って使います。
このままパターンとして使えば、タイトスカートが作れます。
今回のパターンを使ったタイトスカートの作り方はコチラで説明しています。
>>>裏地付きタイトスカートの作り方~基本構造をマスター!~
また、この製図を元に展開していくと様々なスカートに応用することができます。
「洋裁を習うと、必ず最初にタイトスカートを作る」と言っても過言ではないほど、基本のアイテムです。
学校の家庭科の授業などで、作ったことがある人も多いのではないでしょうか?
タイトスカートから応用して作れるスカートの作り方も、今後、紹介していきたいと思っています。
おつかれさまでした!!