洋裁で使う伸び止めテープって？その種類と選び方について

洋服に仕立てたあと、伸びや型崩れを防ぎたいところにあらかじめ貼っておくもの。

それが「伸び止めテープ」です。

片方の面に糊がついていて、アイロンで接着するテープ状の接着芯です。

単に「接着テープ」と呼んだりもします。

この伸び止めテープにも、いくつか種類があるので、

今回は、伸び止めテープの種類と選び方についてご説明したいと思います。

いろんな考えの人がいるので、私の考えが100%正しいとは言いませんが、

参考にしながら、試して頂けるとうれしいです。

どの接着テープも、たいだい、白と黒があります。

自分が使う布地に合わせて、目立たない色を選ぶと良いでしょう。

ストレートテープ

主に肩線に使うものです。

私の場合は、ほとんど使っていません。

基本的には伸びないので、少し突っ張る感じがするからです。

テーラードカラーなどのジャケットの返り線に使っています。

私が使っているのは、これです。

角度をつけてカットされたテープ状の接着芯です。

いくつか度数がありますが、私が使っているのは「6°」のものですです。

※「滑脱防止用」として売られているものとは違います。

6°以外には、「12°」のものもあるのですが、私はあんまり使いません。

どうしてもこれしか手に入らない場合は、無いよりはいいと思います。

接着テープの分類の中で、「バイアス」として売られている正バイアスのものです。

これは、伸び止めとしては、ほとんど役に立たないのでは？と思っています。

補強したいときや、縫い縮みを防ぎたいときなどに使うものじゃないかと思います。

テープ状の不織布に伸び止めテープを縫い付けたものです。

「端打ちテープ」という名前で売っている場合もあります。

ジャケットやコートのアームホールや衿腰に使うものです。

※「中打ちテープ」というものもあるのですが、私は使ったことがありません。

ニットの生地に使う伸び止めテープです。

主に、後ろ身頃の肩線にはります。

伸び止めテープは、縫い代に貼ります。数ミリ程度縫い目にのるように貼りましょう。

貼り方は接着芯と同じです。

ざらざらした面を布地側に置いて、当て布や当て紙を使って上からアイロンで数秒間押さえるように貼ります。

一着の中では使う量は少ないですが、

よく使うものは、常備しておくとサッと使えて便利ですよ。