洋服を作りたいな、と思って、型紙付きの本を買ったとき、
または、がんばって自分で製図をしてみようと思ったとき、
紙はどうすればいいんだ??と思ったことはありませんか?
何十年か前だったら、もしかして、家庭のお母さんたちは新聞紙やカレンダーの紙などを使ったかもしれません。
慣れている人ならそれでも上手にかけると思いますが、ふつうはなかなかうまく作れませんよね。
洋服をきれいに仕立てるには、正確なパターン(型紙)を準備することから始まります。
洋裁でパターンをつくるときに使う紙は「ハトロン紙」という紙です。
その使い方について、ちょっとまとめてみたいと思います。
ハトロン紙の値段について
手芸店をなにげなく見ていたときに、とても金額の高い製図用紙を見て驚いたことがあります。
仕事で洋裁の製図をする人、専門学校等で勉強している学生たちなどが使用している製図用紙は、だいたい1枚30~50円程度のものです。
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方眼が入っているものもあって、こちらは少し割高になります。
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方眼が入っていると、水平や直角が取りやすいのですが、真っ白のもので問題ありません。
私もいつも真っ白の紙を使っています。
ハトロン紙の使い方
ロールのハトロン紙は、けっこう強く巻きグセがついているので、届いたら広げておくといいです。
重い雑誌とか、持っていれば文鎮などを置いて、できれば一晩くらい広げておきましょう。
強い巻きグセがとれたら、ゆるく巻いて、筒状のものに立てておくと使いたいときにサッと使えます。
ハトロン紙には「表」と「裏」があります。
手で触ってみて、ざらざらしている方が「表」。こちらにかきます。
紙の端っこは使うことなく、数cmの余白を残して書きます。
かく場所が足りなくなれば、テープやのりで貼って継ぎ足せばよいのですが、かく前にだいたいの全体像をイメージしてかき始めると後でラクです。
本のふろくのパターンを使いたい場合は、自分が使うパターンの上にハトロン紙を置いて、透けている線を見ながら写し取ります。
パターンを切り取った残りは?
使うパターンを切り取ったあと、大きいところは、また何かに使えるので取っておきましょう。
ノートくらいの大きさがあったら、接着芯をはる時の「当て紙」に使えます。
それ以下の大きさのものはなかなか使うチャンスがないので、ゴミ箱いきで良いでしょう。